コロナ禍で読んだので、読みながら「自粛警察」やら「マスク警察」を思い浮かべてました。
範子が今ここにいたら、彼女は「自粛警察」になったりするのかな。
いや、自粛は要請で法を犯してないから、気にしないのかな。
読み始めて、範子の異常な程の正義に怖さを感じていたけど、
いざ殺されてしまうと、なんだかかわいそうに思えてきてしまった。
確かに範子は悪くはない。
普通の主婦として、夫も子どももいる。
家族は範子の帰りを待っているはず。
同級生4人に危害を加えている訳ではない。
衝動的だったとはいえ、同級生4人の行動も「そこまでする?」って思ってしまう。
特に和樹は、自分に不利になることはないのに、抱いている嫌悪感だけでそこまで。
もっとも、範子の行動も「そこまでする?」な状態だったけどね。
法を守ることは正義だろうけど、範子はあまりにも機械的。
大岡越前の裁きみたいな、温情とか情状酌量みたいなものが全くない。
そんな人間もこの世の中には本当にいるんだろうなと思う。
読んでて、これ実写化したらおもしろそうって思ってたら、
もうすでにドラマ化されてました。
どうやらストーリーはちょっと違うようだけど、おもしろそう。
無料で見られるなら見てみたい。