「猫と針」恩田陸
無性に恩田陸が読みたくなって、Amazonでタイトル買いした本。
届いて薄さに「うん?」
開いてみて、「あっ、失敗したかも、、、」
シナリオになってるんですね。
ワタシとしては、どっしりとした物が読みたかったのでちょっとがっかり。
でもタイトルはすごく気に入ってたので、読んでみることに。

短くても、しっかり恩田作品でした。
最後まで謎だらけで、いわゆる閉じてない終わり方。
何ひとつ解けてない。
タカハシはちょっと気になる女性ですね。

劇団キャラメルボックスによって上演されたもので、
チラシに掲載した挨拶や、作品を書くことになったいきさつ、
当時の日記も納められているのが面白い。
何よりびっくりしたのは、作品は出来上がっていないのに
劇場を押さえて、チラシも作られてしまうっていう、、、
そういうものなんですか。

チラシや広告をつくる仕事をしてるけど、
「猫と針」というタイトルだけで、
ワタシだったらどんなチラシ作るかな? 作れるかな?
なんかミョーなもの作っちゃいそうで、ブルブルしちゃいました。
| あ行(恩田陸) | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)
「訪問者」恩田陸
うーん、、、なんか、イマイチだったなぁ。
恩田さんの作品を読む時は、いつももっと雰囲気的にドキドキする感じがあるんだけど、
今回はそれが感じられなくて。

まぁ、ワタシの恩田熱が少し冷めてしまったのもあるかもしれないけど、
多分、登場人物の誰にも魅力を感じなかったのが要因だと思う。

でも、ストーリーは結構ドキドキしました。
訪問者が来る度に、展開が変わって、謎も増えるし不安も増える。
でもって死体も増えるし。

解決したようで、何一つはっきりとは分からない結末。
余韻を残した終わり方は、恩田さんらしくて好きです。
| あ行(恩田陸) | 22:24 | comments(0) | trackbacks(0)
「ねじの回転」恩田 陸

SFは読みなれてないし、歴史は苦手なので、
読み始めて「これは楽しめないかも、、」と思った。
でも意外に大丈夫。なかなか面白かった。

社会の歴史が大嫌いだったワタシは、二・二六事件については名称しか知らない。
もう少し二・二六事件についての基礎知識があれば
もっと面白かったのかなぁーと思うと、ちょっと残念。

栗原や安藤にとって、もう一度歴史をなぞるのがどんなにつらいことなのか、
どんな風に歴史を変えたいのか、いまいち分からなかった。
「石原が東条英機を射殺した」と言われても、「だからどーなの?」状態で。

タイムスリップもの(これはちょっと違うかな?)って、いつも思うのだけど
未来の者がそこに現れるっていうことも、実はその時代に起きていた事実で、
単に表に出てこなかっただけなんじゃないかなって。
これ考えだしちゃうと、ぐるぐる回っちゃって訳わからなくなっちゃうんだけど。

で、「ねじの回転」ってどういう意味なの??

| あ行(恩田陸) | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0)
「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
木洩れ日に泳ぐ魚
木洩れ日に泳ぐ魚
恩田 陸

登場人物が2人だけのお芝居を観ているみたいな感じ。

それぞれ別々の所へ引っ越す男女の、最後の夜のお話。
ある事件をきっかけにお互いが疑心暗鬼になっている。
そんな2人がアパートの一室で向かい合う息が詰まるような状況に、
読んでるこちらも息苦しくなりそうだった。

一応2人はひとつの答えに行き着くけど、それが真実かどうかはわからない。
結局はあいまいな回想による推理。そこがちょっともどかしい。
ま、はっきり分からないところがまたいいんだけど。

作品と装丁のイラストが全然あってなーい。
ここまでイメージずれてるのって珍しいかも。
| あ行(恩田陸) | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0)
「不連続の世界」恩田陸
不連続の世界
不連続の世界
恩田 陸

「月の裏側」の塚崎多聞の出てくる5つの連作集。
連作だけど、連続している訳ではないので「不連続」なのかな?

短編でも、しっかり恩田陸ワールドです。

特に印象に残ってるのは「砂丘ピクニック」。
ストーリーがどうのっていうのではなく、そこに出てくる松本清張記念館が気になって。
松本清張記念館は一度行ってみたいとずっと思ってるんだけど、
これを読んだら、さらに行きたくなってきた。

ところで、ここに出てくる橘巴って女性、どこかに出てくるよね?
「中庭の出来事」だっけ?
美加もなかなか魅力的なキャラだけど、どこかに出てたかな?

「月の裏側」はまだ未読。
恩田作品は全部読もうと思ってるんだけど、いつになるやら。
| あ行(恩田陸) | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0)
「きのうの世界」恩田陸
きのうの世界
きのうの世界
恩田 陸

「これは私の集大成です」と広告にあったので、
思わず新刊で買ってしまった。(いつもは中古専門なのに)

おもしろかった。恩田陸らしい長編。

いきなり「あなたは」と二人称で始まって、ドキドキ。
私は一体誰なの?と疑問のまま、街を歩かされる。
このまま物語にぐいっと引きこまれて、一気読み、
そしてラストで待っていたのは、虚脱感。
事件の真相は分かったけど、
ラストの吾郎の状態は「これはちょっと、、、?」な感じ。
これには、思わず力が抜けてしまった。

恩田作品には、必ずとても魅力的な人物が登場するんだけど、
今回はいなかったな。
「もしかして常野一族?」と思った吾郎にも魅力は感じなかった。
でも、舞台となる街がとても魅力的。
「水路」「塔」だけでもいい感じなのに、あの仕掛け。
あの発想はすごい。
豪雨のシーンは、頭の中に雨音響かせ想像力フル回転でした。
| あ行(恩田陸) | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0)
「夏の名残の薔薇」恩田陸
夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)
夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)
恩田 陸

これはかなり好き。

これを読んで、映画「去年マリエンバードで」を観てみたいと思ったのは
ワタシだけではないハズ。
でも「水野理瀬」シリーズが無性に読みたくなったのは
ワタシだけ、、、?

各章ごとに語り部が替わって、それぞれに違う結末。
でも多分、それがその人にとっての真実なんだろうな。

一年後の回想となる第六変奏の終わり方が印象に残る。
え?桜子行っちゃうの!?って。
これは意外だった。
「去年マリエンバードで」の結末と一緒なのかな。
なんかこの最後だけで、桜子のイメージがだいぶ変わってしまった。

、、、で、次の理瀬シリーズはいつ出るんでしょう?

| あ行(恩田陸) | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0)
「中庭の出来事」恩田陸
中庭の出来事
中庭の出来事
恩田 陸

えーと、、、、よく分かりませんでした。

どこが現実で、誰が実在で、どれが劇で、自分がどこにいるのか、、、?
ぜんぜん理解できてない。
「ぜったいこれは、最後にスッキリとまとまって、ちゃんと理解できて終わるハズ」
と信じて最後まで読んだんだけど、サッパリ。
まぁ恩田さんだから、、、、これでいいんだと思う。

理解できないから読むのは大変だったけど、ページをめくる手はどんどん進む。
不思議な力のある作品でした。
| あ行(恩田陸) | 11:11 | comments(0) | trackbacks(0)