「ビリディアナ」

ビリディアナ ルイス・ブニュエル HDマスター [DVD]



修道女ビリディアナ、世俗への堕落−。

先に見た「皆殺しの天使」と同じ監督の作品。
特集だったのかな。

修道女のビリディアナは、叔父に頼まれ彼の家を訪問。亡き妻にそっくりなビリディアナに驚いた叔父は、彼女を自分の妻にしようとレイプ未遂を起こしたあげく自殺。叔父を拒んだビリディアナは責任を感じ、相続した叔父の家に残ることに。
そこの納屋を貧しい人達の家にしようとするが、乞食たちに裏切られ、襲われそうになり、気持ちが変化。修道女としての気持ちはなくなり、俗世に落ちていく。

この監督さん、どうやらキリスト教や宗教に否定的な人だったようです。
修道女も一晩にしてただの女になった。
乞食たちにどんなに施しをしても、結局意味がなかった。
そういう事を描きたかったんだと思う。

叔父の家はビリディアナともう一人男性(従兄弟?)ホルヘが共同で相続。
ホルヘは家を快適にしようと工事をすすめ、ビリディアナは貧しい人達とともに祈りを捧げる。
その工事の音と、ビリディアナたちの祈りの声を対照的に交互に映すシーンが印象的。

| 映画(は行) | 17:06 | comments(0) | -
「パッセンジャーズ」

パッセンジャーズ 特別版 [DVD]



その真相を追ってはいけない

アン・ハサウェイが出てるから見てみた。

飛行機事故で生き残った乗客のメンタルケアを依頼されるクレア。
カウンセリングを進めるうちに、患者たちはひとり、またひとりと消えていく。
航空会社は事故原因はパイロットのミスだというけど、
助かった人の中には爆発を目撃した人もいる。
航空会社の役員には尾行されているし、これはもしかして……というお話。

航空会社による事故原因の隠蔽を暴くカウンセラーの話なのかと思っていたら、
全然違いました。
そうか、そういうことなのか。

エリックが電車にひかれそうになるあたりで
「あれ?」「これはもしかして…?」と気づいた。

どうりでいつまでも姉が留守なわけだ。
ラストでクレアの姉への気持ちがちゃんと姉に伝わって良かった。
そして私の所には父が来てくれるのかな…って、ちょっとしんみりした。

それにしても、エリックのあの絵はなんだったんだろう?
| 映画(は行) | 15:43 | comments(0) | -
「パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ」

パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ [DVD]



ブサカワ犬パグと一緒に、【恋】もやってきた!?

主人公サラは恋人募集中のアラサー。
亡くなった祖母の「愛犬パグはサラに」の遺言により、パグ犬のパトリックを相続する。
ペットを飼ったこともないし、そもそも犬は好きじゃないし、住んでいるアパートはペット禁止。
犬は暴れまくるし…、新しく赴任した高校のクラスは問題児が多い。
でも犬のおかげで、複数のイケメンと出会えたり、生徒たちといい関係を作れたり。
何をやってもダメだったサラが、マラソンを完走でき、自信を持つことができるっていうハートフルコメディ。

犬はかわいいし、サラのドタバタっぷりもおもしろかった。

そして何よりステキだったのは、サラがアパートを追い出されて行った先。
なんと川に浮かぶボートハウス。
これがなんともステキ。
ロンドン郊外であんなかわいいボートハウスで暮らしてみたいなぁ。
いや、実際は揺れて酔いそうだけどね。

ストーリーはありがちと言えばありがちだけど、
パグのかわいさと、決して美人とはいえない主人公への共感で、
なかなか良い映画でした。
| 映画(は行) | 23:22 | comments(0) | -
「バーン・アフター・リーディング」

バーン・アフター・リーディング [DVD]



コーエン兄弟×5大キャスト共犯!

ブラックユーモアなコメディ。
楽しい内容ではないのに、なんか笑える。

もう、なにやってんのこの人たち。

結局、リンダ・リツキは全身整形費用をゲットして
ハッピーエンドってことでいいのかな(笑)

何も考えずに、単純に楽しんだ方がいいよね。
誰かに感情移入するとか、そんなのないし。

コーエン兄弟の作品って、他に「ファーゴ」を見ただけだけど、
こういうのが多いのかな。
なにやってんのこの人たちって感じの。

そういえば、リンダ・リツキ役の女優さん、ファーゴの女性警察署長さんかな?
| 映画(は行) | 23:26 | comments(0) | -
「運び屋」


前代未聞の実話サスペンス。

クリント・イーストウッドの監督・主演。
サスペンスとあるけど、どちらかというと家族のドラマ。

家庭を顧みなかったため家族に見放された90歳のアール。
商売で失敗し自宅を差し押さえられて車で孫娘のところを訪ねた時に、娘の知人から「車の運転だけすればお金になる」と仕事を持ちかけられ始める。
実はこれは麻薬の運び屋で…という話。

一度だけと思って始めたアールだけど、車を運転するだけで大金が手に入る。
そのお金で友人を救ったりして自尊心も満たされる。
これはヤバいものだと気づくけど、金になるのでやめられない。
警察も車を止めても、このじじいが麻薬を運んでいるとは疑わない。

もうドキドキしちゃうよね。
捕まるんじゃないかとドキドキしながら観てた。
もしかして最後の方で、もう必要ないからとマフィアに殺されちゃうのかとも思ってた。

ラスト、結局捕まってしまう。
でも孫娘の学費を出してあげたり、自分勝手に生きて来た過去を反省。
「出所を待っている」と家族に受け入れられて終わり。

遅いよね。90歳になって犯罪まで犯してやっと家族の大切さに気づくなんて。
……とか偉そうに言っちゃってるけど、自分ちゃんと家族のこと思いやってる?
思いやってる気になってるだけじゃね?なんて思ったり。

この運び屋はレオ・シャープという実在の人をモデルにしている。
2011年に逮捕、収監されたけど病気のため2015年に出所、2016年に92歳で亡くなった。
なんでも伝説の運び屋で、ものすごい量を運んだそうです。
| 映画(は行) | 13:30 | comments(0) | -
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」


彼女たちの物語が、私を変える。
私の物語が、世界を変える。

1960年代のミシシッピ州に住む作家志望の若い白人女性と黒人メイドたちの話。
この白人女性スキーターが黒人メイドたちを取材し書いた「ヘルプ」という本が原作。

正直言って、人種差別をよく分かっていない。
海外旅行して人種差別されたこともなかったし、身近にほとんどない。
だから、黒人メイドたちが真実の思いを話すこと、それを本にすることが
どんなに危険なことか理解しにくかった。

黒人を差別しているけど、子育ては黒人にまかせっきり。
子どもたちは黒人に愛情をもって世話され育てられても、大人になると黒人を差別する。
これが不思議というか、変と思わないのかな。

でも全員がそうだった訳ではないのがわかった。
黒人乳母を大人になっても慕っている人もいる。
人種など関係なく、一緒に食事をしたり、料理を教えてもらったりする白人もいる。
差別してこないから逆に黒人が気を遣ったり。

黒人差別を実際に目にしている欧米人とは、この映画の感想は全然違うんだろうなって思う。

ミニーのうんちパイ事件、痛快!
でもまさか入れてないよね?ミニー?
| 映画(は行) | 14:54 | comments(0) | -
「ボディ・スナッチャー」
――遠い未知の惑星から
雨とともに、風とともに
底知れぬ恐怖が舞い降りてきた!


家族や恋人がなんだか違う人のような感じがしておかしい、、、と思ったら宇宙人に乗っ取られてたって話。

街の人々が宇宙人に乗っ取られていると気付き、逃げる4人。
仲間のふりをすれば見つからないと、なんとか難を逃れ、宇宙人生成工場?を焼いてしまう。

なんとか逃げられたのかと思わせておいてラスト!
「ア゛ア゛ア゛・・・・」

なんともいえない絶望感。
4人のうち割と脇役だったナンシーだけが助かって、これからどうやって生きていくの?
もう宇宙人に乗っ取られた方が幸せじゃん?

後味よくないラストでした。
| 映画(は行) | 17:07 | comments(0) | -
「羊の木」
信じるか 疑うか

これ、漫画が原作なんですね。知らなかった。
錦戸亮さんが主演ってことで割と話題になってた。

仮釈放の受刑者6人を受け入れることになった過疎の港町での、日常がゆがんでいくさま。
ここに町の古いお祭りが絡んで事件が起きる。

錦戸さんは元受刑者たちの面倒を担当する役所の職員。
元受刑者たちがなんとなく全員怪しい雰囲気で。何かやらかしそう。
全員殺人で服役していた人たち。
松田龍平演じる宮腰がなんとも不気味。
何考えてるんだかわからなくて、不安にさせる。

町のお祭りもちょっと不気味。
のろろ様を祀っているのだけど、これがなんとも不思議な祭。
のろろ様の姿を決して見てはいけないと言い伝えられている。
このあたりも事件に絡んでるのかなぁ。
| 映画(は行) | 23:18 | comments(0) | -
「ふきげんな過去」
たかが 夏の冒険

毎日に退屈している高校生の果子(二階堂ふみ)の前に、死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が帰ってくる。
爆弾を作り警察に追われてる未来子は実は自分の母親。
感情には表わさないけど、果子の退屈な毎日がひと夏だけ生き生きする。

小泉今日子が出てればこんな感じかなーって思ったのがその通りで、期待を裏切らないといえばそうだし、想像通りでつまらないといえばそうなのよね。
小泉今日子って、どんな役も同じに見えるんだけど、見てるワタシが悪いのかな。

おもしろかったのは、果子が未来子のお腹を傘の先で刺したところ。
大丈夫よこれくらいっていう未来子に、傘の先に犬のウンコつけてきたって言う所。

それと、ずっとふてくされた顔をしていた果子が、最後に見せる笑顔が印象的。

印象的といえば、果子の育ての母親。彼女になんとも魅かれた。
兵藤久美さん。特別美人でも、ナイスバディって訳でもないんだけど、あーこの人いいなって。
何というか、日常的な色気みたいなものを感じた。
| 映画(は行) | 13:13 | comments(0) | trackbacks(0)
「ハラがコレなんで」
イキであることを信条に生きる妊婦の光子と、その周りの人々のお話し。

「行き詰まったら昼寝をすればいい。そのうち風が変わる。」
「子どもが生まれたら迷惑かけるんだから、今は私が面倒みる。」
「OK、大丈夫、私がなんとかするよ。」

こういうのをイキって言うのか、、、良くわからない。

タイトルから、妊婦なのを理由にいろいろと頼っちゃおう!
みたいなのを想像してたんだけど、違った。
妊婦を言い訳に、、、って考えが全然イキじゃないですね。
光子に怒られそう。

これ、ロケ地が高崎市! 地元じゃん!
知らなかったよ。ドコが何処??
調べてみたら、長屋は吉井町の奥平地区。
高崎市なの、あの辺?
| 映画(は行) | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0)