2021.05.05 Wednesday
「ビリディアナ」
修道女ビリディアナ、世俗への堕落−。
先に見た「皆殺しの天使」と同じ監督の作品。
特集だったのかな。
修道女のビリディアナは、叔父に頼まれ彼の家を訪問。亡き妻にそっくりなビリディアナに驚いた叔父は、彼女を自分の妻にしようとレイプ未遂を起こしたあげく自殺。叔父を拒んだビリディアナは責任を感じ、相続した叔父の家に残ることに。
そこの納屋を貧しい人達の家にしようとするが、乞食たちに裏切られ、襲われそうになり、気持ちが変化。修道女としての気持ちはなくなり、俗世に落ちていく。
この監督さん、どうやらキリスト教や宗教に否定的な人だったようです。
修道女も一晩にしてただの女になった。
乞食たちにどんなに施しをしても、結局意味がなかった。
そういう事を描きたかったんだと思う。
叔父の家はビリディアナともう一人男性(従兄弟?)ホルヘが共同で相続。
ホルヘは家を快適にしようと工事をすすめ、ビリディアナは貧しい人達とともに祈りを捧げる。
その工事の音と、ビリディアナたちの祈りの声を対照的に交互に映すシーンが印象的。