「メメント」

メメント [DVD]



10分前、俺は何をした?

レナードは強盗に襲われた際に頭部を損傷し、10分間しか記憶できなくなってしまう。
強盗に殺された妻の復讐をしようとするが、記憶が保てない彼は、メモを残しまくり、身体の至るところにメモがわりにタトゥーを入れる。
果たしてレナードは復讐できるのか。

もうね、こっちの頭おかしくなりそうだし、まったく分からなかった。
何度も何度も同じような繰り返しだし、モノクロだったりカラーだったり。
途中で、これ逆になってる?? いや、あってる??って、
戻したところで分からないし。

レナード始め、出てくる人物全員が信じられない人ばかり。
テディもナタリーも信じられない。

監督のクリストファー・ノーランは「インセブション」の監督なのね。
あれも全然わからなかった。
難しいけど、なんとも中毒性のある映画が得意なのかな。

ところで「メメント」、↓こちらのサイトの時系列の表が参考になるので、
見終ったらこれ見ながら、もう一度見るといいかも。

FILMAGA
| 映画(ま行) | 16:49 | comments(0) | -
「皆殺しの天使」

皆殺しの天使 ルイス・ブニュエル HDマスター [DVD]



人間は、自由ではない。

タイトルから復讐劇なのかなと思っていたら、なんとも難しい不条理映画でした。

オペラ観賞後にある屋敷で開かれたパーティー。夜も更け、さて帰ろうと思うのだけれど、なぜか誰一人帰れない。物理的に帰れないというより、何か心理的に帰れない? これまたなぜか、パーティーが始まる前に使用人たちのほとんどが慌てて出て行ってしまっていた。
朝になり、なぜか帰れないことに気づく人々。ドアはあるのだけど、なぜか誰も出て行こうとしない。数日経ち、外には警察や家族が来るが、なぜか彼らも入れない。なのになぜか動物は屋敷に入ってくる。


あらすじを書いていて自分で笑ってしまった。
「なぜか」って何回書いてるのよ 笑
だけど、本当に「なぜか」なのよ。
ラスト、閉じ込められている時に亡くなった人のお葬式でも「なぜか」なことが起きる。

せまい所に閉じ込められ、食料も水もなくなっていく。
そうなれば当然、道徳や倫理観は崩れてくる。
いわゆるブルジョワな人達ばかりでも、取り繕った顔はしていられない。
たぶん人間の本性的なことを描きたかったんだと思う。
でも、哲学的すぎて私には難しかった。
タイトルの意味もわからないです。
| 映画(ま行) | 16:31 | comments(0) | -
「マイ・ハート、マイ・ラブ」

マイ・ハート,マイ・ラブ [DVD]


11人の11通りの幸せさがし

あぁ、これはいい映画。
話題になってた記憶がないけど、出演者は豪華だし、本当にいい映画。

4組のカップル、1組の親子、1人の男性。

それぞれに問題を抱えているけど、幸せになろうとしている。

夫の昔の恋のことでもめる老夫婦、不倫をしている結婚15年目の女性、元夫を男にとられて以来恋愛に臆病な女性、秘密をもつ男性に思いを寄せる女性、エイズに冒され死にゆく息子を看取る母、そして酒場で嘘の人生を語り続ける男性。
それぞれの話が代わる代わる映し出される。

特にアンジェリーナ・ジョリー演じるジョーンの話は惹きつけられた。
アンジーが若い!かわいい!
恋にまっすぐで、心を開かない彼に情熱的に向かっていく。
いまのカッコいいアンジーからは想像できないかわいさ。

不倫をしているグレイシーを演じるのは、「リベンジ」以来お気に入りのマデリーン・ストウ。
若い時からやっぱりキレイ。

恋に臆病なメレディスを演じるのは、どこかで観た顔だと思ってたら「X-ファイル」のスカリー捜査官役の女優さん。
チャーミングです。

ラスト、老夫婦の結婚記念パーティーが開かれる。
その会場で、登場人物たちが一堂に会す。
あぁ、そうなんだ。そういう関係だったのね。
こんな美人姉妹ずるいよ!ってツッコミながら幸せな気持ちになれました。

ハデさはないけど、若くてかわいいアンジーを観るだけでも価値がある。
おすすめの映画です。
| 映画(ま行) | 14:10 | comments(0) | -
「ミスティック・リバー」

ミスティック・リバー [DVD]



もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」を見るために、
あなたは大人になった。


幼馴染みのジミー、デイヴ、ショーン。
11歳のとき、ニセ警官にだまされデイヴは拉致監禁される。この事件をきっかけに3人は疎遠に。
25年後、ギャングのボス的なジミーの娘が殺されたことで3人の関係が動く。ショーンは刑事として、デイヴは容疑者として。

クリント・イーストウッド監督作品です。
とても重い重い話。
気持ちが落ちている時には観ない方がよさそう。

なんていうか、全体的に「仕方ない」って感想。
悪いのは、25年前にデイヴを拉致監禁した幼児性愛者たち。
それ以外の殺人は極端だけど「仕方ない」って思ってしまう。

ジミーは「デイヴは25年前の亡霊」だという。
もしもあの時、警官の車に乗ったのが自分だったら…、
デイヴが車に乗るのを止めていたら…、
そういうトラウマとともに生きてきたのはわかるけど、亡霊だというのはあんまりだよね。
デイヴの死により、トラウマから解放されたのかな。
レイの時と同じように、デイヴの妻に送金するのかな。

ラスト、パレードのシーン。
デイヴの妻は、デイヴを探しているのか、自分の子どもを探しているのか。
ジミーが家族といるのを見て逃げてしまうけど、彼女にはもっとデイヴを信じてほしかった。

本当にデイヴはかわいそう。
あの25年前の事件さえなければ…ってつくづく思う。
でも、デイヴは男の子を救ったよね。
そのことによりデイヴは罪を犯してしまうけど、あの男の子はデイヴのようにトラウマを抱えて生きずに済むんだから。
デイヴには、この事実を妻と共有してほしかった。
デイヴ、どうして本当のことを話さなかったんだろう。

そしてショーン、ひとりハッピーエンドなラストだけど、きちんとジミーを逮捕してほしい。
うまく言えないけど、デイヴとジミーの幼馴染みとして、そうするべきだと思う。
| 映画(ま行) | 10:39 | comments(0) | -
「マネーモンスター」

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真実は生中継で暴かれる

ジョディ・フォスター監督作品なんですね。
ちょっと意外な感じがしました。

チャラいノリで株価予想や銘柄をおススメする人気番組「マネーモンスター」。
ある時、番組おススメのアイビス社に投資したが株価が急落、全財産を失ってしまった若い男性が銃をもち乱入。
司会のリーを人質に、情報操作しているのか、どうしてこうなったのかを明白にしろと訴える。

生放送中に番組ジャックされたから、そのままライブで中継され人々の注目を浴びる。
犯人とやり取りしているうちに、リーは間違った情報を流していたことに気づく。
この株価急落の裏には何かあると気づき、人質になりながらもその裏側を暴こうとする。

株価急落は実はアイビス社のCEOが仕組んだもの。
アイビス社の広報の女性の助けもあり、真相を突き止め謝罪させるも、ラストは残念な結果に。

おもしろいのは、リーが途中から人質でありつつ真相を暴くために、犯人を誘導しているところ。
人質という立場から、共犯に近い感じになっていく。

もうひとつおもしろいと思ったのは、犯人の損失を取り戻すため、自分の命を救うために、
アイビス社の株を買ってほしいと視聴者に呼びかけたこと。
中継を見ていた人々はスマホを手に株を買い始め株価は上がり始めるけど、
あまり続かず結局下がってしまう。
人々に必死に呼びかけても、やっぱり上がれば売ってしまうよね。
他人の命がかかっていても、やっぱり自分の利益が先なんだなって。

ラスト、不正が暴かれ人々を騒がせた事件が起きても、
結局はそのまま株取引は行われ、いつもの日常になってしまう。

なんというか、株は自己責任なんだよな…、まぁ仕方ないのかなって思ってしまった。
| 映画(ま行) | 23:16 | comments(0) | -
「マイ・インターン」


すべてを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。
そこにやってきたのは、70歳の新人だった−。


いい映画。観終わって優しい気持ちになる。

通販で成功した若い女性社長のもとに、インターンとして70歳の男性がやってくる。
最初はじゃまだと相手にしていなかった女性社長だけど、仲間に信頼され会社に必要とされていく男性に徐々に心を開き、友情が生まれ、いなくてはならない存在になっていく話。

年代も性別も立場も違う2人でもわかりあえる、友人になれるってのは、おとぎ話にも思える。

アン・ハサウェイみたいなルックスで、会社も成功、理解のある夫にかわいい子どももいるなんてズルいよね。
おしゃれで華やかイケイケな社長だけど、実は仕事にも家庭にも悩みがあり、それを相談できる相手もいなくて実は孤独。
そんな女性をうまく演じてると思う。
「プリティ・プリンセス」の頃はただかわいい女の子って感じだったけど、いまの彼女は憧れるくらい好き。でも世間では嫌われてるらしいね?

ロバート・デニーロがいい。こんなやさしい顔をするおじいちゃんだったっけ?
とにかく会社のみんなをおじいちゃんのような優しさで見守る。
でもあんな70歳いないように思うな。できすぎ。

好きなシーンは、デニーロが運転する車で、後部座席のアン・ハサウェイがいびきをかいて寝てしまうシーン。
ぐぉーぐがーと口開けて居眠りをしてしまうくらい心を開いたってことだし、あんなルックスの人があんないびきで寝てるギャップが笑える。

とにかく観終えるとハッピーな気持ちになれる映画。おすすめ。
| 映画(ま行) | 10:33 | comments(0) | -
「マスカレード・ホテル」


全員を疑え。
犯人は、この中にいる。


特別意識してなかったんだけど、
ワタシ、長澤まさみ好きなんだわ。
かなり好きな女優さんなんだと気付いた。

でもって、木村拓哉は苦手なんだけど、
やっぱり苦手でした。

犯人は誰だ!という推理要素よりも、
ホテルマンの仕事がスゴイってことしか印象に残らなかった。
ホテルマンを目指している人におススメしたい。

ラストの食事会はいらないような気がする。
お互い相手のことを意識するようになって、、、みたいなのは
望んでないよ。
| 映画(ま行) | 22:44 | comments(0) | -
「真木栗ノ穴」


あの場所を過ぎると
懐かしくて恐いところでした

ファンタジーホラーかな?
西島秀俊が出てるから見てみたんだけど、うーん、よくわからなかった(笑)
宅配業者や置き薬屋さんが女性と関係を結ぶのを覗いているシーンは、
日活ロマンポルノっぽい? いや、ロマンポルノは見たことないけど…

結局、となりの部屋の女性は何? 霊? 死んでるんだよね?

ストーリーはイマイチよく分からなかったけど、
覗いている時のドキドキ感はなかなかでした。
男にせよ女にせよ、覗くって行為はなんとも言えないドキドキですね。

俳優陣がなかなかいい感じ。
名前は知らない俳優さんですが、佐緒里役の人の色っぽさや、
置き薬屋さんの焦っている感じが良かった。

| 映画(ま行) | 17:24 | comments(0) | -
「モンスター MONSTER」
「なぜ、愛を知ってしまったんだろう」

これね、朝の身支度をしながら見たんだけど、、、
朝に観る話じゃないね。

自殺するつもりだった売春婦と、同性愛者の治療のために
家を離れてる女の子が出会い、一緒に暮らそうとする。
もうさ、どう考えても破滅しかないじゃん、この状況。
それを分かってて観るのってツライ。

自殺するつもりだったのに愛する対象と出会ってしまったことで
さらに破滅の道を歩まなくてはならなくなったアイリーン。
セルビーもかわいそうではあるのだけど、あまりにも子どもで。
最後、保身に走った彼女を完全に許し守ったアイリーン。
その愛をセルビーはちゃんと理解できたのかな。

とにかくこの映画、すごいのはシャーリーズ・セロン。
本当に彼女なの?と疑っちゃうほどの化けっぷり。
この役を彼女が演じる必要があるのか考えてしまったよ。
| 映画(ま行) | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0)
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
『マネー・ショート』公式サイト

リーマンショックを予見して、そこに勝負を掛けた男たちの話。

家族に誘われて、久々に映画館での鑑賞。
せっかく映画館で観るなら、お腹に響くような「ズズーン」「ドカーン」な
クラッシュものが観たかったけど、家族の希望でこの映画に。
市況民の間で話題になっていたから、ワタシも興味あったし。

自分でも株取引をしているし、そこそこの知識をもって観たけど、
耳慣れない金融用語や個人とは違う金融システムで、きちんと理解するのは難しかった。
合間に有名人(セレーナ・ゴメスとか)による簡単な説明も挟まれるけど、
それでもイマイチ解らなかった。
ショート(空売り)とあるけど、実際は金融商品にかける保険を買うというもの。

焦げ付き確実な住宅ローンをまとめた債権にAAの格付けをつけている
おかしな状態はいつかは崩れると予測し空売りで勝負をかける。
しかし、イケイケなバブル状態でなかなか崩れず、苦しみながら耐えてるシーンは身につまされた。
株をやってる人なら、こんな経験したことあるはず。
特にスティーブ・カレルがドラムを叩きまくって発狂しそうになってるシーンは、なんとも共感できる。

単に仕事上での話だけでなく、私生活のことも描いているのが良い。
この空売りが成功するという事は、多くの人々が家や仕事、人生を失うということになる。
そのことに、クリスチャン・ベールが兄の自殺を止められなかったことを絡め悩むシーンが
なんとも言えない気持ちになる。
ラスト、空売り成功して、観ていたワタシはスカッとしたけど、
全員が「やったー!ばんざい!」と浮かれているだけではないのが、なんというか安心した。
| 映画(ま行) | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0)