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(Audible)「犯罪小説集」吉田修一
朗読 四宮豪

5つの短編。
どの作品も、実際にあった事件が題材だなと思えるもの。
ノンフィクションではないだろうけど、
あぁ、こんな感じの背景があったんだろうなと思わせる。
誰の身にも起きそうな、人生のちょっとした踏み外しが積み重なって事件へと繋がっていく。
読後感は悪くないけど、いい感じはしないかな。

「曼珠姫午睡」は他とちょっと毛色が違う。
けど、これがなんだか面白かった。
容疑者ではなく、その同級生の話。
不満はないけど満たされてない日常に飛び込んできた同級生の逮捕。
容疑者のそれまでの人生が書かれている週刊誌の記事を読んで、
容疑者が働いていた地方のスナックを見に行く。何をする訳でもないのに。
どうして?と思いつつ、なんとなく分かるような気もする。
この作品が一番印象に残った。

どの作品もはっきりとした終わりはない。
終わり方が中途半端というよりは、余韻を残して、
あとはそれぞれが想像を膨らませてほしいってことなんだろうな。
そういえば吉田修一さんの作品はこんな感じだったなーって思い出した。

ただこういう終わり方のせいか、Audibleでは区切りがわかりにくかった。
タイトルが独特だから、「ん? 今なんて言った?」
「あれ?話替わってる?」と戸惑ってしまうことがあったのがちょっと残念。
| や行(その他) | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0)









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